053:ホイールアルマイト 【取り付け編】

2019/08/10


さていよいよ仕上がったホイールを元通り車体に取り付けていく訳ですが、
色々気を遣うところがありますので、慎重に・・・慎重に・・・・

前回のキャプションでも書きましたが、

今回は消耗パーツに関しては実験的要素を含んでいます。
あくまで管理人の自己判断が含まれています。

参考になさる方は自己責任で行ってください。





昨日のニヤニヤが止まりませんw

そーっと運んで降ろします。


太陽の下で見るとまた一段と綺麗に見えますね〜。


ベアリングを抜くときも、
取り付ける時もホイールの下側に、ボルトを入れておくと、
リムが直接敷いた板に触れないので、
傷付き防止になりますので、
外す時もこの方法で外しました。



このように置きます。


準備するものは新品のベアリング2つと、
古いベアリング1つ。

古いベアリングは圧入する時の、
叩き道具として使います。

ハンマーも自分で持っているより重たい物を
買いました。モノタロウは何でも安いっす。

軽いハンマーで叩くと振る力が必要になるので、
こういう作業はある程度の重さが要ると思います。

ベアリングの収まるところには、
5-56をシュッとしておきました。

すんなり入りますように・・・・・

下のベアリングが新品ベアリングです。
上のベアリングで叩いで圧入します。
外側のリングを叩くように、コンコンします。


慎重かつそこそこ力を入れないと入っていきません。
手元が狂うと綺麗なホイールに
 ”死の鉄槌” を振り下ろす事になります。
旧ベアリングを叩き入れ過ぎないように注意。
ツラ位置から少し叩いたところで
旧ベアリングの治具は役目終了。
(あ、反対側もありますけどね)



あとは、ソケットレンチのコマのできるだけ大きな
もので、ベアリングの外側を叩くように
外周部を叩いていきます。


ベアリングが奥まできちんと入ると、
叩く音が変わりますので、
そこで止めます。

きちんと収まりました。
意外とキツくなかったので、苦労せずに済みました。

反対側から見た様子。
ちゃんと入ってますね。
今回は使用しませんが、
これが純正のダストシールです。
ちなみに2個づつしか発注できませんでした。
こちらも今回使用しない
フロントホイールベアリング。
中身に対して箱がデカいw
ベアリング様はオイル+ビニールでグルグルされていました。

純正指定パーツのベアリングはメーカーがSKF
イタリア製と書かれていました。
調べてみたら日本法人もあるんですね。
なんかもうね、、、どういう流通になってるんでしょうかねw



さて、作業を進めましょう。


これはホイールのセンターに入るスペーサー。
ベアリングを抜くときにこのスペーサーに小さな切り欠き
しか無いので、叩き出すのに苦労しました。。。

こんなん無くてもエエんちゃうん?って思うでしょ?
コレ絶対要るんです。
NSRの時に調子乗って、こんなん要らんと思って省いたら、

出先でベアリングが粉砕してエラい事になりました。。。。
アクスルシャフトの外側から掛かる外圧を
ベアリングが直接受けてバラバラになってしまったんですよね。。。
反省


今回のベアリング取り外し時に苦労した点として、
このスペーサーの切り欠きが小さすぎた事があり、
次回の作業工程の事を考え、
少し拡張しておく事にします。

注意:コレ、やっていいかどうかわかりません。


取り外し時にかなり叩いたんで、切り欠き部分が
多少変形していた事もあり、少し削って拡張。
反対側も少し取っ掛かり用に削って拡張。



幅にして約5mm程度にしてありますので、
次回交換するときは、
叩く治具ももう少し頑丈なものを「使えると思います。


スペーサーをセットしてみるとよくわかるのですが、
このスペーサーがベアリンのインナーレースに合うようになっています。


さて、こちら側のベアリングも入れていきましょう

さっきと同じ要領で、
古いベアリングを使って叩き入れていきます。
音が変わったら圧入完了。

ダストシールも挿入します。
一応、こういうものには規格サイズってのがあるんで、
基本的に同じサイズを選べばOKのはず。

規格さえ合えば、
国内で入手が楽で、安いものを選択しておけば
良いと思います。

で、ここまで出来たら
気になっていたエアバルブの干渉を確認しておきましょう。
大丈夫だと思いますが・・・・

一度仮組み立てします。
ホイールセットして、右側のブレーキキャリパー
を取り付けします。
エアバルブも取り付けて、
当たらないか確認。


おーーーー!! 大丈夫やったー!!!
バルブもこれで本締めします。
74度タイプでも大丈夫やった。

良かったよかった・・・

さて、ブレーキローターも取り付けていきます
これは左右間違えずに
元のマーキングの所に取り付けていくだけ〜。
ブレーキローターも左右取り付けして、
軽く回してチェック。 OK。

さすがにベアリング+シール、スペーサー、ブレーキローターを付けると
そこそこ重くなってきました。。。
リア側はすごく楽です。


エアバルブを取り付けるくらいしか
やる事はありません。
穴の内側までアルマイトしっかり。

内側からバルブを通して・・・・
締めるだけ!
ネジ山を傷つけないか気を使いましたわ〜。

これにて付属パーツの組付け完了。
このまま藤原タイヤさんに、
タイヤを入れて貰いに車に乗せて持ち込みします。

で、、、
藤原タイヤさんで、タイヤ装着完了!
今回も中古タイヤです。

スタッフの方もこの仕上がりに、驚いておられました。

よし、持って帰ってきたぞ。


リアはやっぱ片持ちスイングアームなので、
存在感バツグンですね。

造形的はフロントホイールの方が
複雑な形状をしてるんですけど、
ブレーキローターで隠れてしまう部分があるのが残念。

しばらく休んでいた、
アクスルシャフトちゃんにご登場いただきましょう。

アクスルシャフトをい入れた後に、
念のため干渉等無いか確認し、
軽く回してみます!
グルグルグルグル〜。

おーーー!!回る! 回る!!!
イイ感じです。
ベアリング交換したら絶対にやりたくなるやつですよね〜。

ヨシ!OK
後はキャリパー付けて、フェンダー付けたらOK

そしてリア。
こっちは簡単。
リアアクスルにはめて、ナット締めれば終了です。
ホイールナットの緩み止めのピンを忘れずに〜

よし、組付け完了!
これは別日に撮影したものですが、
なかなかヤラシイ感じになりました。
中尊寺金色堂仕様とでも名付けておきましょうか。w

ツーリング先でも同じDucati 1098Sに出会う確率は低いのですが、
この仕様であればほぼ被ってないと思います。
どこに居てたかバレてしまうんじゃないのか・・・?

ま、見かけたらお声がけください。







皆さん、気になるのはこの仕上げに掛かった費用だと思いますので、
参考までに書いておきます。

アルマイト加工費用 \8,000.-/本 ×2 =\16,000.-
塗装剥離費 \4,000.-
送料 \2,038.- ×2(往復) =\4076.-
タイヤ脱着(バランス含む) \4320.-

同時交換パーツ
ホイールベアリング \2898.- ×2個
ダストシール \888.- ×2個
フロントエアバルブ \864.-
リアエアバルブ \1404.-

その他治具、工具、消耗品、ネジ類 \3000.- くらい?

総額で \40000.- くらいです。
ま、別途ブラスト費用が掛かったり、金額が違う場合もあるとは思いますが
参考までに。また、上記消耗パーツは純正品番の金額を入れています。

何回も言いますが、Atomicrunさん、エエ仕事されますわ〜。

非常に満足度高いですね。
ちょっとイメチェンしたい方、どうですか??