048:クラッチ交換・スターターモーター点検・オイル交換

2019/05/03

ゴールデンウィークはバイクのメンテ。
長期休暇を使って、時間の掛かりそうなメンテをやってしまいます。

クラッチ板の交換、スターターモーターの点検、オイル交換となっていますが、
複合的に (トラブルがあり・・・) 色んな作業が進行します。




まずはオイルを抜くところから。

既にカウルは外れた状態になってます。
メンテスタンドでリアを上げてドレンボルトを抜きます。

最近のオイル交換では、
この半透明のプラスチックの箱を使ってオイルを抜き取ってます。


ドレンボルトの磁石についた鉄粉。

大きなものはありませんが、
小さいものが少し付いていました。

重要なパーツの破片とかでは無い事を祈る。
オイルがポタポタと滴り落ちるのを待ちながら、
クラッチ板の交換作業に移ります。

クラッチカバーは既に外されてます。
スプリングリテーナーと、クラッチスプリングも外しました。

クラッチのプレッシャープレートには小さい穴があって、
印になってます。

これをクラッチのスプリングの留めてあるネジ穴にも、
切り欠きの入ったネジ穴があるんで、
組み付けるy時はこれを合わせる必要があります。

プレッシャープレートを外します。
一緒にプッシュロッドも付いてくると思いますが、
全て引き抜きます。

プッシュロッドの先端にOリングが2つ付いてると思いますが、
傷付けないように注意と、一応点検。
プレッシャープレートが外れたところです。

お世辞にも綺麗とは言えないですね。。。。
2年か3年くらい前に、
買っておいたクラッチ板がようやく日の目を見る事に!

買った時は結構安く買った覚えがあります。1万円ちょっとくらい?
品番しか書かれていなかったので、
対応車種とか書いてなかったからだと思います。

純正パーツで買ったら4〜5万円くらいしませんか?

中身は新品。

ま、長期在庫品でしょうけど、腐る要素が無いと考えて買いました。
新旧比較。
手前が古くて、奥が新品。

発進時、ジャダーが結構出てたんで、
摩擦材がもう無くなってるんじゃないかと思いましたが、
ギリギリ大丈夫でした。

というか、新品の摩擦材の厚さもこんなモンか。。。。

クラッチは、この摩擦材のついたやつと、
鉄のプレートが交互に入っていますので、
同じ順で組み付けます。

手が真っ黒になったので、写真が無くて申し訳ない。。。
取り外されたクラッチパーツ達。

今日は、電動工具が活躍してくれtます。


クラッチスプリングが汚いなぁ・・・・
これもワイヤーブラシでキレイにしておきました。


ここは、ステンレスのスプリングに換えて、
リテーナーも交換したいところ。。。


今度は、ジェネレータカバー(オルターネータカバー)を外します。



なんで、こんな左側のジェネレータカバーを外すかと言いますと、
トラブル編の 003:シフトチェンジ不可 
のコンテンツに遡ります。

あの時、最終組み付けを行っていますが、
液体ガスケットをきちんと
塗らずに組み付けているんです。

何故か・・・? 確実な原因にたどり着いていなかった為、
「再発するんじゃねぇの?」 と考えていたからです。
要はまたバラす事になるかもしれないなぁ・・・と感じていたからですが、
その後はシフト操作に関しては順調ですので、
この際きちんと組み付ける事にしました。

まずはクーラントを抜きます。

ウォーターポンプはこのカバー側についてくる事が
前回の分解でわかったので、ちょっと気が楽です。

あ、すでにこっち側はシフトアームやら、スプロケットカバーは外れてます。
さらに、クラッチマスターも外した状態です。

前回も同じことをしましたが、
不織布で濾過してみます。

前回よりも圧倒的にキレイ。

ま、数か月しか経ってないですもんね。


クーラントはこぼさないように、ペットボトルに入れて保管しておきます。
今回は再利用予定です。

まぁ、夏らしい色ですね。
かき氷にかけて食べたら・・・・


ダメですよ、確実に体壊します。
前にも書きましたが、ペット飼われてる方はネコちゃんやワンコが
舐めないように注意してあげてください。
そういう意味でも早めに容器に移して蓋をしてあげてくださいね。


で、、、本来ならここで、
ジェネレータカバーを外す為の自作SSTを使って
カバーをパコっと外すところなんですが、、、、、


あろうことか、まずこのSSTを掛けるところのカバーのネジを
舐めてしまった!!!
インパクトドライバーで叩くも、効果なし、穴がまあるくなってしまいました (笑)

くそぉ・・・・余計な仕事が増えた・・・・

幸い、このカバーを外さなくても、留めてるネジを全部外してプラハンマーで
叩いたら、カバー自体はパコっと外れてくれました。
そらそうか、、、液体ガスケットをちゃんと塗らずに組んだもんな。


さ、救済ツールを探しにいくか。。。。。

嫁さんは、クルマ乗って仕事行ってもうたし。。。
(だからガレージ散らかしても大丈夫なんやけど w)

バイクは不動車になってもうたし。。。。

しゃーない。チャリでいくか。。。。

近くのホームセンターまで漕ぎ漕ぎしてみつけたのは、
VESSELのネジ外しビットなるもの。

ついでに皿ビスも買ってきました。これです。

片側がドリルビットになっていて、もう片方が
エキストラクターですね。
ドリルビットで穴を開ける。

元々が六角レンチの入る穴があったので、
割と簡単でした。

次は、逆ねじのエキストラクター側。

上から押す力を掛けながら、
ねじ込んでいきます。
慎重に・・・・慎重に・・・・・


これには電動国具は使わない方がエエと思います。
穴あけはいいんですけど、
ねじ抜きに使う方はゆっくりとねじ込んでいく方が良いと思います。

しばらくねじ込んで、固くなってきた頃に更にねじ込むと、
パキっ! と緩んでくれました・・・・

あーーーよかったーーー!!!

ネジは安モン臭のする、ユニクロメッキのネジに交換。

いや、ホームセンターにはこれしかなかったんですよ。。。。


大きさはほぼ一緒。

若干リーチが長いかな・・・?


まぁ、こんな感じで救済完了。

いやいやいや、、、今日はこんな事をやりたかったんじゃない!!

スターターモーターの点検もしたいんだよ!!





オイルとクーラントを抜かないとできない事・・・・・



もう、オイルポタポタも殆ど落ちて来なくなったので、
オイルも古いオイル容器に移します。

これも早めにやっておかないと、
蹴飛ばしてこぼしたり、ロクな事がないです。(笑)
さてさて、、、すでに外れた状態で申し訳ないです。

コイツを外す為には、
オイルとクーラントを抜いて、ジェネレータカバーを外す必要があります。
スターターモーターを外すには、
この状態で、3つのボルトを外す必要があります。
そのうち2つのボルトがジェネレータカバー内にあるんですよね。。。

この画像は過去の画像のものを使ってますので、
フライホイールが外れてますが、
フライホイールは外さなくても、スターターモーターは外せます。
ギヤの肉抜き穴を使ってボルトが抜けます。


まぁ、3つのボルトを外すだけと書いてますが、
結構めんどくさい取り付けになってるんですよね。。。。

なんだかんだでようやく取り外しができました。

この状態でモーターを直接バッテリーに繋いで、
テストしておいたら良かった・・・・・


スターターモーターは、オーバーホール可能です。
長いボルトで留まっています。

メーカーは、不調ならモーターAssyで交換しなさいとなっていますが、
ブラシ等の子部品はネットでも比較的簡単に調達できます。

最悪、イジり壊してもそんなに高く・・・・
いや、高いな(笑)

ブラシキットなら4千円〜6千円程度であります。

一番気になるのがブラシだったんですが、
まだ残量は多くありました。
これは問題じゃなさそうですね。
ブラシを点検した後は、
中心の回転体(アーマチュアって言うんでしたっけ?)
も出して清掃しました。
中はブラシの粉でエライ汚れていましたので、清掃して再組立て。

ただ、この再組立てが非常に手を焼きました。
アーマチュアをセットしたまでは良いのですが、
ブラシとの接点の端子がうまくブラシ間に入らないんですよ。

ブラシはスプリングが入っていて押し戻されて出てくるし・・・
結構長い間、ゴニョゴニョしてやっと蓋が閉められました。

ちょっと焦りもあって、写真が全く撮れていません。。。。


スターターモーターの組み上げ後は、
一応、バッテリーに繋げてみてちゃんと回転するか?を確認します。

テスト用の古いバッテリーから配線出して、
モーターに繋いだ瞬間、スパーク出るわ!モーターが無負荷で回転するわ!で、
ビクっ! となりました。。。(笑)

これは動画撮ってたんですが、恥ずかしいので公開しませんw

ホンマに、
溶接か!!っていうくらい火花が出ますw

スターターモーターも無事に回転しましたんで、
ジェネレータカバーを組み付けます。

今回はきちんと液体ガスケットを塗布して組み立てます。

その前に、古いガスケットはスクレーパーで削っておかないといけません。

カバー側も、エンジン側も丁寧に除去します。

これが、液体ガスケット。
スリーボンドの1215
です。 めちゃくちゃ評判の良いガスケットです。

シリコン系です。
エンジンを何台も組む人にはこのくらいあっても良いかもですが、
素人には容量が多いですね。
200gやったかな? 入ってます。
接触面に塗り塗り。
この、ハーネスの取り出し口にも、
黄色いケーブルの部分にも塗っておくべきでした。。。。

次回気を付けよう。。。

この黄色い3本のケーブルの隙間から、毛細管現象でオイルが滲んでくる事が
後程わかりました。。。。

で、、、面に塗り広げます。
あまり厚く塗ってもはみ出すだけなので塗り過ぎにはご注意を。
内側にはみ出て、ガスケットの破片が落ちると、オイルと一緒にエンジン内を亡霊のように彷徨う事になります。

シフトコントロールフォークの交換以降、
このジェネレータカバーの隙間から少しずつオイル滲みがあったので、
これで解消される事を願っています。


カバーを組み付けて翌日。
液体ガスケットの硬化時間も十分にとったので、
最後にオイル交換します。

MOTUL 7100 
赤っ!! ちょっとびっくりした!!

ハイハイ、しっかり飲むんやでーーーー。
サイトグラスで確認し、エンジン始動させておいる回して、さらに追加しておきました。
ま、すぐに黒くなって元が何色やったかわからんようになりますけどね。。。



ようやく、クラッチ交換から始まったメンテナンスが終了。
結局ネジを舐めたり、スターターモーターの再組立てにてこずったりで、
2日間を費やしてしまった。。。。。

エンジンの始動性はこの作業後に、良くなりました。
なんでやろ?掃除が功を奏したのか、ブラシのアタリが良くなったのか?

反省点は、写真を撮る時間がなく中途半端なレポートになってしまった事かなぁ。

あ、でもね、ジェネレータカバーからのオイル漏れはなくなりましたよ!