021:ハンディナビ(Nuvi205)の改造+取り付け

2014/04/21
NSRの頃に買ったハンディナビを再度使ってみようと思い、
吸盤でくっつけて試しに使ってみました。
単体だと電源すら入りません。しばらく充電しましたが、USBからの給電が切れると
電源が切れてしまいます。
また、USBで給電しながらでも走行中からアイドリングになった瞬間(供給電圧が変わったタイミング?)
に、再起動してしまったり、まともに使える状態じゃありません。

購入は2009年の5月なんで、もう丸5年も経ってしまってます。
ネットを徘徊すると、どうやらバッテリーの消耗で、使用中の再起動やおかしな動きが発生するようです。

で、、、
バッテリーを交換とバイクへのマウント&改造をしてみる事にしました。

以下の内容を参考にされる場合は自己責任でお願いします。
メーカー保証や、機器の破損、怪我等一切の損害に私は何の保証もしません。
あえて私が参考にした先人の紹介もしません。


さて、手のひらサイズのNuvi205は、表面にも裏面にも
ビスは見当たりません。



裏面のシリアルNoが書かれているステッカーを剥がすと、
ビスが2本出てきます。




じゃ、さっそくバラしていきましょう!
小さなプラスネジかと思いきや、

特殊なネジ(トルクス)が使用されています

サイズはT-5だったかな?


マクロで撮ったけど、わかりにくいな。





さすが専用ドライバー苦労する事なく外せます。



今回ご活躍頂いた特殊ドライバーの皆さん。
携帯をバラしたり、ゲーム機バラしたり(笑)

ま、これ使う時にはメーカー保証とはおさらばする時です。



取り外したネジ。

別に、プラスネジでもエエと思うんですけどね。


で、、ネジを外してもカチッとはめ込まれており、
簡単には開きません。
合わせ目に爪を入れてぐるっと周囲をコジると、
隙間が開きます



基板が見えてきました。

左側にスピーカー用のコネクター(黒/青)
がありますので、外しておくほうが良いです。

電源のスイッチはプラスチック製の小さな部品が
はめこまれてるだけなので、
ポロっと外れて無くさないようにしないと!!



液晶側も薄いフィルム状のコネクタがあるんですが、
破ってしまうと再起不能になるんで、基板側のネジを外す事に。
バッテリーはこの基板の裏にあります。

ちなみに基板を固定しているネジは小さなプラスネジです。
精密ドライバーで外します。





ネジ3本で留まってました。基板を外すとスピーカーとバッテリーと
御対面です。










バッテリーは3.7V1.25Ah(リチウムイオン)とあります。
GARMINのロゴが入っています。

新品購入時は\27843.-(税込)でした。
メーカーにバッテリー交換だけお願いすると1万円近くするらしいので、
もう、保証もないし自己責任で、
同じような規格のバッテリーを調達する事にします。




バッテリーのコネクタを外して液晶、基板部分と
分離します。




基板にUSB(Mini)のソケットがありますので、
ソケットが出る穴が空いてます




純正バッテリーは両面の粘着テープで
ガッチリくっついてますので、
マイナスドライバーか何かでコジってひっペがします。



摘出された純正バッテリー




テープとフィルムを剥いでいきます。
欲しいのは、このコネクターと配線だけ。


現物を確認しましたので、バッテリーを手配します。


先人達の情報を得て(信じて)
互換バッテリーを手配しました。
フジフィルムやカシオのデジカメ用のバッテリーが大きさも容量も同じで
流用できるとの事。

来ました! またまたAmazonで購入。




型番はNP-60
非常に薄くて何の加工もせずに収まる感じです。








互換バッテリーではよく聞かれると
思いますが、ロワ・ジャパンさんからの手配でした。
非常に発送も早く助かりました。

規格(電圧・容量)もほとんど同じ。

なんとお値段
\500.-
送料無料(笑) 安い!! ホンマに大丈夫なんかな!?



一度、純正のバッテリーのあった位置へ配置してみます。
純正バッテリーよりもコンパクトでプラケースに入っているので、
頑丈な印象ですね。

このまま一度蓋を閉めてみましたが、
ピッタリ過ぎてびっくりしました。




いよいよ純正バッテリーから配線を外します。

謎の再起動やおかしな動作呪縛からの解放(笑)







半田ゴテ当てて分離されたコネクターと
配線。綺麗に外れたぞ。









プラスは赤、マイナスは黒
緑色のはT端子に繋ぎます。
温度検知用のサーミスタに繋がっているみたい。

接触端子を使おうかとも思いましたが、
そう何度も交換するもんでもないし、
交換するとしてもハンダ3ヶ所なんで、楽なモンです。




元通り組み上げてみました。

お!フツーに電源が入った!!復活です!
交換そのものは電子工作ができる方ならさほど難しいもんではないと思います。

しばらく充電して使ってみましたが、
新品の時の使用時間くらい普通に使えます。
これは非常に嬉しいですね。

ネットの住人の情報を公開してくださった方、互換バッテリーを提供して頂いた
ロワ・ジャパンさんには感謝・感激です。
5年を経過したナビが完全復活をとげた瞬間であります!!








さて、次はこのNuvi205をバイクにマウントしようと思います。
簡単にマウントする方法は、元々純正で付属している吸盤マウントなんですが、
Ducati1098Sのスクリーンは結構曲面がきつく、くっついてもなんだか怪しい付き方なのです。

走行中に外れると事故の元なので、
ちゃんとマウントできるように構想を練ってきました。


さて、バイクのフロント廻りをバラします。
今回のバラしは、これまでのメンテナンスの項目と同時進行
しています。

1、自作ポジションランプの取り付け&点灯試験
2、自作USB電源の取り付け
3、自作ヘッドライトスイッチの取り付け


とりあえずミラーを外します。
なんだかレーシーになった!!(笑)


アッパーカウルを外しました。
なんだか虫っぽいな(笑)

それにしてもビスの本数が多い!!








配線ルートや固定位置を覚えておく為に
写真はいっぱい撮っておくのが私の流儀。








ライトニニットを取り外しました。
ここまでにETCのアンテナやインジケータランプ、
自分で取り付けたHIDのバラストやイグナイターを外して
いきます。

ちょうど、自作のLEDポジションランプが、
ソケットに刺さって2つぶらさがってます。(笑)



メーターのフード裏に割とスペースが空いている事が
わかったので、HIDのバラストはこのあたりに固定する事に
します。ここならかなり奥に入ってますので、
ほぼ雨に濡れる事は無いと思います。
イグナイターもカウルステーの間にうまく入りそうです。

赤いエレクトロタップは一時的にヘッドライトスイッチを割り込ませて
テスト中です。
同時進行で、ポジションランプの配線からUSB電源の配線も
分岐する作業を行っています。

基本的にこのバイクの配線関係ではタップは一切使わない事
にしています。接続は基本的にハンダ付けしています。





さて、ヘッドライトユニットが外れました。

やりたかった事は各部の清掃と、
ポジションランプ内に残った、
「欠陥LEDバルブ」の残骸を除去する事です。


ライトユニットを振るとカラカラと音がします。
間違いない。アイツがそこに居る。









出てきた出てきた!!
残骸がいっぱい!!

外したバルブに残っていた基板の残骸と、
摘出された残骸を見て、
全数摘出された事を確認。


なんやねん# この作業は!!
これをユーザーにさせる製品は
クソです。


まだ、これバラすスキルがあるから、外して揺すって
取り出しできますけど、
自動車のユ−ザーやら、バルブ交換くらいしかできない方
だったら摘出不可ですよ。。。。



さて、メータとメータフードも取り外します。

ゴムのマウント3つで留まってます。

裏側のコネクターは細かいピンがいっぱい!!









取り外したメーター。
アクリル面に細かい傷が入っているのは
どうやったら消せるのだろうか・・・・?

ちょっと気になるなぁ。






メーターフードと分離。

このフードは樹脂製ですが、カスタム商品では
カーボン製が売ってます。

機能パーツじゃないんで、
どっちでもエエけど、ここがカーボンだったら
ちょっとカッコエエですね。



メーターとフードの間は非常に隙間が少なく、
マウント用のボルトに、L字のステーを共締めしてみます。

ここにナビを付ける予定。


試行錯誤中。。。。。

ステーを手前側に曲げてます。


ホームセンターで、マウントに使えそうな金具を
見つけてきました。

よく、食器棚とかの扉に使われている物です。

なんでこれを使いたいかと言うと、
ナビを使用しない時に上に跳ね上げられるようにしたいからです。


跳ね上げた時に、保持できるように
”キャッチ付き”タイプを選定しています。



これが跳ね上げた状態。

取説では95度開くとなっています。











強力両面テープで貼り付けてみました。

非常にスッキリ。




スッキリとはしていますが、
強い振動が掛かると外れそうな感じがするので、

もう少し頑丈な取り付けをする事にします。



で、結局はマウント+強力両面テープ+タイラップで固定しました。
後はステーを使って固定します。



これがナビ画面が見える状態。
液晶のタコメータのインジケータが隠れますが、
スピード、時計、水温は見えますので問題ありません。








これが跳ね上げた状態。
あまりこの状態で使う事は無いと思いますが、

メーターを優先したい場合にこうします。
ナビはこの状態で保持されます。

ちょっとスクリーンとのクリアランスが狭いので、
スクリーン内側に緩衝材を貼った方がエエかもしれません。



こちら同時進行していました、
USB電源です。
メータの上部にステーが付いてます。

一応、スクリーンにも干渉しない位置に固定しています。



ナビのスタートアップ画面をDucatiロゴに変更(笑)












機能的にはこれで問題ないのですが、
ナビ音声をイヤホン出力できるようにさらに改造してみようと思います。

メーカー純正でなんでこの機能が付いてないのか疑問なのですが、
ナビの音声ガイドが内蔵のスピーカーでしか聞けません。

元々がバイクで使う事を想定していない設計だから仕方ないんでしょうけど、
音声を最大にしても、マフラーやクラッチの”賑やかな”音で、
殆ど聞き取れません。(笑)

イヤホンを付けられるようにすれば、
方向の指示のガイドも聞き取れるようになると考えてます。



で、手配しました。
オーディオテクニカの延長コード。
これまたAmazonで \486.-



スピーカーの近所に、コードの通るくらいの穴を開けます。




ハイきたー!!

もう、あっちこっち改造しまくってるんで、
穴あけなんて何とも思わなくなってきた(笑)



必要なのはメス側なんで、
適当なところでカットします。

これまた、製品として使われる事なく、
速攻で
素材となってしまいます。



このコード、柔らかくて弾力があるエエ材料で出来てました。

穴からコードを通して抜け止めに
一回結んで配線をします。



スピーカーの配線を途中で剥ぎます。

なかなか細かい作業・・・・・




さて、配線をしていきます。
延長コード側の配線が非常に細いです。

もう、切ってしまってるので、
間違うとケーブルがどんどん短くなりますので慎重に(笑)






音声出力は”モノラル”なんで、
GNDラインは
「黒」に、LとRの配線は束ねて「青」
ハンダ使って接続します。

この状態で一応テストをしてみますと、
音声の出力レベル10%でも
「大きいんじゃね?」
っていうくらい、ガイド音声が聞こえました。

ヨシ! これでいこう。


後は、配線を絶縁して、
カバーを閉じて完成です。
イヤホン用のコネクターが ”にょろん♪” と生えた状態です。


これが音声ガイドを聞くスタイルです。
ま、あっても無くてもどっちでもエエんですけどね。
ナビの改造はこれにて終了とします。

さらに高度な改造をするとなると、イヤホンジャックをナビ本体に内蔵したり、
スピーカー出力とイヤホン出力をスイッチで切り替えたりする等、
改造しまくりのネットの住人さんを見つける事ができます。
上には上がいらっしゃいます。






取り付け後にテストしてみましたが、
音声ガイドはきちんと聞けるようになりました。

予想はしていましたが、やっぱり有線接続はバイクの乗り降りに
少々面倒です。リードに繋がれた犬みたいにしか動けません(笑)


実はこの改造、Bluetoothでの無線接続の布石なんです。
市販のトランスミッターとレシーバーを使えば、
ナビ音声が無線で飛ばせると考えてました。

まぁ、ナビ自体が古くて地図データも更新されてないので、
もうこのナビで音声ガイドはあまり必要ではないという結論に達しました。
どちらかというと、走行軌跡が残せるので、GPSロガーとして活躍してもらう事にしましょう。

バイク用ナビも進化してますもんね、
防水、大型ディスプレイ、Bluetoothは当たり前になってます。気になるなぁ・・・・・