クラッチハウジングの交換

2007年秋のツーリング時に転倒したダメージは
こんなところにも及んでいまして、、、破損部分は
交換って事で着手。


2008/04/12〜2008/05/17作業


元々ね、壊れてるっていう実感もなくて、
アンダーカウルを外した時に見つけたんですが、

あれ?ボルト外れてるやん!!って感じで。
転倒した際にカウルにかなり擦ったようで、
白いプラスチックの跡が
いたるところにあります。

見てわかるように、5つ止まってるはずの
ボルトが1つなくなってます。
これはクラッチプレートを押し付けるプレートを
固定する為のもので、
テンションを掛けるスプリングも
入ってるはずなのですが、
どうやらそれも吹き飛んでいった様子。
なんとも痛々しい
助手1号がフェイスプレートのボルトを外します パパ!!1こついてないよ!!

「いや・・・だから・・・」
残っていたボルト4本を外し、スプリングを抜くと・・・ フェイスが外れます
なぬ!! ボルトとスプリングだけが「抜けている」
だけだと思っていたのですが、
なんと!!
1つのボルト穴が、

”根元から折れています!! 閣下!!”
とりあえず状況確認の為に
自分でバラせるところまで分解してみましょう
クラッチのハウジングを固定している
センターのナット。緩み止めの為に一部が
カシめてあります
一応、位置ズレしたらアカンかもしれないんで、
マジックで点を付けて
マーキングしておきます
プレートとクラッチ板を外していきます。
乾式だからオイルまみれになる事はありませ〜ん

ただ、こんなに剥き出しじゃなかったら、
今回のような事にはならんかったかも。。。
いや、、、もし湿式だったらクラッチケースが
割れてオイルだだ漏れで帰ってくる事に
なったのかも。。。。

物事はいいように考えよう。

うん、乾式で良かった
順に、プレートとクラッチ板を
外す様子
全部取り除きました。 これはクラッチ板のゴムダンパー

申し訳程度に付いてます
こちらは片側がちぎれています。
要交換。
こっちは正常な方
突起に対して一周ゴムが付いてますね。

(こんなの本当に要るのかよ。。。。と。)
全て順番通りに並べて重ねて
養生テープで巻いて保管しておきます。
ここで登場!!
【クラッチホルダー・大】
アストロプロダクツのネット販売で入手。
(次にコレ使うのっていつだよ・・・)

無駄な出費だとわかりつつもまたも工具箱の
肥やしになりました。
こんな風に、クラッチの溝にセットしてハウジング
を固定します。ハウジングが固定できたら
センターのナットが回せるって訳。

共まわりするんですよね
センターナットは27mm
父親の形見が久しぶりに登場!!

が、、、このセンターナットがめちゃくちゃ硬く
締まってますサービスマニュアルには10kg
程度なんで大したことネー!!と
思ってたんですが、どう頑張っても緩みません
12角ソケトでゴニョゴニョやってたんですが、
思わずナメかけたので、今日のところは
ここまでで作業中断
助手2号も作業中断の告知を受けて
周辺の片付けに着手。


あ〜結構手間掛かるなぁ〜
これまでにもクラッチホルダーの
工具用意したりして時間をロスしてるっちゅーのにぃ

ここから先はクラッチハウジングを
交換するって手順よりも
”どうやってセンターナットを外すか” という課題に
向いた話になります・笑

まずは6角のソケットを購入。
(これも工具箱の肥やしになるヨカ〜ン♪)
一応 KTC を手配
デカいなぁ〜
これでナメたら、ナットを削るしかありません。

一応、ナットは新品の純正品を手配済み
あー、、これはできれば無駄出費に
なってくれる事を願う・・・

で、、、同じように回したんですが、ビクとも
しません。つーか、力を入れても
車体が沈み込むんで、うまく力が作用していない
ようにも感じる・・・・
大技登場!!! ガスバーナー!! 力ずくもしんどいので、暖めてみましょう。
「北風と太陽」 の童話を思い出して、
ナット君にはポカポカ陽気を感じて
一肌脱いで頂きましょう作戦 ←長っ!! です
ガスバーナーの2000℃の炎で暖められ、
思わず緩むナット・・・・ん??

やっぱり緩みません(泣)

むしろ
太陽のぬくもりを感じるどころか、
灼熱の拷問を受けたと感じたようで、
よりいっそう固着するのでした。。。

あー、、、どうすんねん!! と
ここでまた数日が経過。
で、、そんな話をぷりお氏としていましたら、
クルマイジリのお連れさんが超長い
ブレーカーバーを持っているという事で、
FRP補修の時にお借りできました。

写真は別のものですが、
ハンドル部が700mm
くらいあったんじゃないでしょうか?
ぷりお氏と私でバイクを固定し、
ソケット部には延長を取り付けてやっとこさ
ごにょっと緩める事ができました。。。。

ふぅ〜〜。。。ここまで長かった・・・

ぷりお殿、サンクス!!
緩めば後は外すのみ やっと緩んだ ”頑固者”
それにしても時間掛かったなぁ〜
ナットの奥にあるワッシャー
表裏があります
”OUTSIDE”が外側となります
新旧比較。
右側が破損してるアウターケース
ポッキリ折れています。
古いアウターケースには劣化?と言えるのか
どうかわかりませんが、
クラッチ板の当たっている部分が
多少削れております
新アウターケースを組み付けていきます。
一応、サービスマニュアルは持ってます さて、保管してあったプレート類を組み付けて
いきます。
順番は外した順に
ちょっと雨天走行が多いんで(笑)
オイル汚れとか気になるんで、
パーツクリーナーで脱脂しておきました
プレッシャー用のスプリングとワッシャーは
純正パーツを手配。
ボルトはステンのヘキサゴンボルトへ変更します


このスプリングも社外の
”強化クラッチスプリング”
なるものがありますが、
別にパワーUPしてる訳ではないし、
クラッチが重くなるだけだからあえて交換
しません
後は均等に締め付けていくだけです
はぁ〜〜。。。

やっと直せた。。。 時間もカネも費やしたな〜〜
パーツ手配やら工具手配なんかもあったんで、1ヶ月くらいかかりましたよ。


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